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大手ITベンダーの基幹システム構築〜運用の豊富な実績を持ち、2020年ビジョンの「グローバルなソフトハウスになる!」という大きな目標に立ち向かう株式会社国際ソフトウェアの吉沢文彦氏、加藤潤氏、亀田明彦氏にプロジェクトマネジメント強化のお話を伺いました。 |


国際ソフトウェア株式会社(以下、KSW)は1980年に創業、大手ITベンダーの基幹業務システムを構築した実績を持ち、開発から運用までを一貫して請け負うビジネス形態で30年間黒字経営を続けるプロフェッショナルな技術集団です。
かつて汎用機開発の時代には顧客構内に常駐し顧客と共に開発を行い、1990年代のオープン化の時代に入ってからは顧客と共に新しい技術を磨き、共に学んでいく姿勢で技術力を蓄えていきました。2000年代入る頃にはKSWの実力が認められ、大手ITベンダーからの一括請負開発のボリュームが増大していったのでした。仕事を継続的に行うためには顧客に求められる品質や納期についての要求にも迅速に応えていく必要があるという事です。同時に開発を請け負ったシステムについては稼働後の運用を一貫して請け負える体制を強化していきました。大手ITベンダーからの厳しい要求に対しても充分な対応をする事で、この頃になるとKSWで無くてはならないと顧客から絶大な信頼を寄せられる存在となっていました。そのお蔭で後の不況時には下請け開発だけの企業が淘汰される中、KSWでは運用や保守までの一貫したサービスを地道に継続することにより顧客との信頼関係をより強いものにして今日までの実績を残しています。


ビジネス環境が変化する中で顧客から時代に応じた要請が上がってきました。セキュリティ対策、環境方針(グリーンIT)、品質管理などいくつもの要請に対し、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格「ISO/IEC 27001:2005」の認証取得や国際的な品質基準であるISO9001(QMS)認証取得(2011年秋取得予定)など着実な取り組みをしています。一方で自社独自の基準はというと標準化が進んでおらず、これから事業規模も事業範囲も拡大していくためには自社標準の構築というのは取り組まなくてはならない課題として日に日に重要性が増してきたのでした。
元々個別のプロジェクト毎の品質については納入先に合致した基準を満たせるだけの力はあったのですが、顧客ごとの管理手法や基準に対して各々のPM/PLが個別に管理を実施している実態があり、個人ごとのノウハウをKSW標準として整備していかないといけないという状態でした。
その上グローバル展開をしている大手製造業向け開発プロジェクトへの提案参加の機会も増え、“国際”的なプロジェクトを受注して成功させていくためにはKSWとして顧客に示せるものとして「大手ITベンダーにも認められているKSWのプロジェクトマネジメントの基準を標準化したもの」を早期に整備する必要性が高まってきていた!と加藤氏は振り返ります。


そのような背景の中、実現方法を模索していた開発責任者でもある亀田氏が「これだ!」と見つけたツールが統合型プロジェクト管理ツール「SI Object Browser PM」(以下OBPM)でした。
開発経験の長い亀田氏には「SI Object Browser」(以下OB)の名前には特別な思いがあったそうです。元々亀田氏はOracle技術者でもあり、OBPMの兄弟製品でデータベース開発支援ツールのOBについては以前から名前は知っていました。しかし開発技術者時代の亀田氏はOracle開発の醍醐味をSQL一本でDBを操る事に感じており、OBのようなツールなどは“技術者の技術力を低下させるだけのもの”と感じていた時代があったと言います。しかし常に新しいことに取り組んでいく中では効率改善は必要であり、亀田氏も時代の流れと共にツールの有用性を認めざる得なくなったとのこと。その後時代は変わり今では“効率化を出来ない開発者はダメだ!”とOBを勧める立場に変わってしまいました。『昔の自分を知っている人が居たら笑われそう…』とは亀田氏。
そんな経緯がありOBPMを初めて見た時に直観的に「これだ!」と感じてしまったそうです。詳しく調べていくうちにそれが現実のものとなったという訳です。やりたかったKSWのプロジェクトマネジメント標準化に向けてプロジェクトマネジメントのノウハウが凝縮されていることだけでなく、「ドメインマスタ」という標準化を行うための仕組みが豊富にあり独自テンプレートを作成できることは大きなポイントでした。しかもそのテンプレートはSI社から事例として提供されており、自社の標準としても改善していけるところも魅力でした。
開発責任者という立場から「自社で自社プロジェクト管理システムとして開発し育てていくことも考えた」との事ですが、効率化を推進する亀田氏だからこそ40社以上の導入実績があるパッケージソフト「OBPM」のノウハウを吸収していく方が、スケジュール的にもコスト的にもKSW標準の構築への近道であるという結論に至ったのです。


2020年ビジョンでは「大空に翼を広げる10年!グローバルなソフトハウスになる」。社名に由来される通り、これは代表取締役社長 吉沢氏や創業者の創業当時からの思いでもあり長期的な経営戦略です。
最近の傾向として大手ベンダーではモノづくりを実質的には下請け(国内、海外)へとシフトしており、中小〜中堅ソフトハウスが力を付けて日本のモノづくりを支えていかなくてはならないと感じています。その上、これからは日本市場だけではなく海外へと市場を拡大していかなければなりません。そのためにはKSWも更に力を蓄える必要があり、プロジェクトを見える化しKSW標準を確立し、これから新しく入社してくるメンバーも含めて全てのチームが世界と戦える品質を維持する事が必要となります。また、外国人採用も増やし、社員の語学力強化や異文化交流にも取組み、グローバルな企業風土にしてくことも大事です。
そしてOBPMを中心にしたKSWのプロジェクトマネジメントの“国際”基準を浸透させ、グローバル企業の開発案件をこれまで強力な信頼関係を構築してきたパートナー企業と共に成功させられる会社を目指していきたい、日本のモノ作りを支えて行ける企業として成長させたい!と吉沢氏は自社のビジョンを熱く語ったのでした。

会社名:国際ソフトウェア株式会社
企業サイトURL:http://www.ksw.co.jp/
従業員数(連結):220名(2010年4月1日現在)
設立:1980年8月1日
事業内容:ソフトウェアの受託開発
メーカーとの共同開発/構築/維持管理/運用支援
掲載している企業情報および記事内容は、取材時(2011年4月)のものです。
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