第12回:見やすいER図 2

 第12回は、見やすいER図の書き方 その2です。

さらなる可視性の向上

前回の内容で、サブモデル化や色分けなどを実行し、だいぶ見やすくなってきました。しかし、依然としてメインモデルはエンティティとリレーションが重なり合って見にくいままとなっています。
機能ごとの個別の情報は各サブモデルで詳細を確認すればいいのですが、やはりシステムの全体像をとらえる必要はあると思います。すべてのエンティティが表示されているのは基本的にメインモデルだけですので(すべてのエンティティを表示しているサブモデルを作ることも可能ではあります)、いかにメインモデルをスッキリさせるかがポイントになってきます。
 ここでは、エンティティの表示を変更する方法をご紹介いたします。OBERではエンティティの箱に表示する情報を操作することが可能です。デフォルトでは、エンティティ名と付属する属性名が表示されていますが、これを減らしてスッキリさせたり、逆に増やして詳しくさせたりすることが可能です。
 ツールバー→「表示レベル」で、エンティティレベル、主キーレベル、定義レベル、定義レベル・データ型表示の四パターンを選択できます。各パターンの詳細は図41の通りです。

図41:表示レベル

 

ここでは、メインモデルは一番シンプルにしたいと思いますので、表示レベルはエンティティレベルにします。
だいぶすっきりしましたね(図42)。メインモデルを簡略化することによって、全体像の把握が容易になります。各機能の詳細を見たいのであれば、それぞれのサブモデルを参照すればいいわけです。サブモデルはスペース的にも余裕があるでしょうから、表示レベルを定義レベル・データ型表示にしておき、さらに詳しい情報を一目でわかるようにしておくのもよいでしょう。

図42:スッキリとしたメインモデル

 

動詞句を設定する。

続いては、動詞句の設定です。動詞句をもちいて、エンティティ間のリレーションの意味合いを定義しておくことで、さらにER図の理解が進みます。リレーションをダブルクリックするとリレーションが立ち上がります。(図43)

図43:リレーションエディタ

 

全般タブの中央付近、動詞句の欄に、親から子、または子から親に向かったリレーションの意味合いを記述することができます。ここで記述した内容はモデル上に表示されます。
図44では、受注データと売り上げデータが連動した関係であることを明示的に確認することができます。

図44:動詞句の設定


ER図は設計書でもある

この段階でも、だいぶ可視性が向上しています。さらに理解度の高いER図を作成するためには、どうすればいいでしょう。ER図は設計図であり、設計書でもあります。なにか気がついたり、説明が足りないと感じた時は、余白の部分にどんどん記述していきましょう。OBERではテキスト入力コントロールも用意しておりますので、顧客との打ち合わせ内容をメモしておいたり、ER図自体にタイトルをつけたり、色分けの意味をしるしておいたり・・・などなど、図とテキストを併用することによって、どんどん解かりやすいER図に独自にカスタマイズしていきましょう。


図45:装飾されたER図



 


株式会社システムインテグレータ  山田

ページトップへ▲

←第11回へ →第13回へ