ECサイト構築事例 ケンコーコム株式会社様

ユーザーインタビュー

国内最大級の健康関連ECサイト「ケンコーコム」を運営している
ケンコーコム株式会社では、海外向けEC事業における英語版サイト
構築のためにシステムインテグレータの海外向けECサイト構築パッ
ケージ 「SI Web Shopping BtoC 多言語版」を導入しました。

導入の背景や選定理由などについて、同社リテール事業部
海外マーケティング部マネージャーの永冨千津子氏(写真左)、
IT本部IT部の保坂克実氏(写真右)に詳しく伺いました。



日本サイトロゴ

英語サイトロゴ

ケンコーコムについて

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日本国内向けECサイト「ケンコーコム」。

11万5千点以上の品数を誇るECサイト。
現在も品数は増加し続けている。

―ケンコーコム株式会社について教えてください。

 ケンコーコムは、健康関連商品の通信販売サイト
ケンコーコム」を運営している会社です。

 1994年の設立以来、さまざまな健康食品や医薬品などの販売品目を拡大してきました。現在の販売品数は11万5千点以上(2010年6月現在)と、国内最大級の規模です。
 従業員数は213名(2010年3月末現在)、売上高は約125億800万円(2010年3月期)です。  システムインテグレータの海外向けECサイト構築パッケージ「SI Web Shopping BtoC 多言語版」にカスタマイズ開発を加えて、英語版健康関連ECサイト「kenko.com」を構築し、2010年1月にオープンしました。


「kenko.com」と「ケンコーコム」は、見た目は似ていますが、別々のシステムとして運用しています。「ケンコーコム」は全て自社で独自に開発しましたが、「kenko.com」はパッケージを使って構築しました。

―なぜ「kenko.com」は、日本国内向けサイト「ケンコーコム」と同様の自社開発ではなく、
「SI Web Shopping BtoC 多言語版」で構築されたのでしょうか。
導入の経緯や理由を教えてください。

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SI Web Shoppingを用いて構築された
英語版ECサイト「kenko.com」。

見た目は、日本国内向けサイト「ケンコーコム」と
変わらない。


ケンコーコムの海外展開方針や、サイト運営の考え方が
影響しています。
以下の通り、順を追って説明いたします。

  1. なぜ自社開発ではなくパッケージ導入を選んだか
  2. パッケージ導入の際の選定基準
  3. システムインテグレータの
    「SI Web Shopping BtoC 多言語版」 を選んだ
    理由

 

ECサイトの海外展開におけるパッケージ導入のメリット

―それでは、順にお伺いします。最初に、「なぜ自社開発ではなくパッケージ導入を選んだか」について教えてください。

 ケンコーコムでは、2008年度に売上高が100億円を突破しました。その頃から、アジアNo.1、そして
世界No.1の健康関連ECサイトを目指すための具体的な取り組みがスタートしました。

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"検討に時間を使い過ぎて機会を失うよりも、早くサイトを立ち上げ、運営しながら育てていこうと考えていました"
 英語版ECサイトを立ち上げる上での基本方針は、
「クイック・ローンチ」でした。まず早くサイトを立ち上げ、事業を運営しながら品質を高めていくという意味です。
 日本国内向けの「ケンコーコム」自体、運営していく中で得られる実際の購買データやアクセス傾向を元に、システム改善やSEO対策*などを地道に積み重ねてきました。海外事業についても同様のアプローチを考えていました。

 このような方針に沿って考えた場合、英語版ECサイトは自社開発ではなく、外部のパッケージを利用した方が得策であると判断しました。

理由は2つあります。

 1つめの理由は、立ち上げのスピードです。先述の通り、ケンコーコムの国内向けサイトは、2000年のサイト開設から10年にわたり改善に改善を重ねており、今では巨大なシステムになっています。社内で試算した結果、このシステムを流用して英語版ECサイトを開発した場合、外部のパッケージを導入するのと同じ程度の開発コストがかかるということがわかりました。しかも、パッケージ導入よりも開発期間が長くかかってしまう。それなら、パッケージを導入したほうが早く事業を立ち上げることができます。

 もう1つの理由は、リスク回避です。
 国内も海外も同じシステムであるほうが効率的かもしれません。しかし、常に稼働しているシステムを
流用して開発・運用をして万が一不具合が生じてしまった場合、既存の事業にも影響を与えてしまいます。ECサイトの場合、既存のシステムを停止することはそのまま売上の損失に繋がりますから、そのようなリスクは避けなければなりません。

 以上のような理由で、パッケージ導入を選択しました。
 ネット等で情報収集をし、ECサイト構築パッケージを持っているシステム会社から数社をピックアップし、RFPを出しました。


※SEO対策(Search Engine Optimization)・・・googleなどの特定の検索エンジンを対象として、 検索結果でより上位に表示されるようにウェブページを最適化するための技術。

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パッケージの品質とは別に、システム会社に求められること

―それでは次に「パッケージ導入の際の選定基準」について教えてください。

 まずは、英語ユーザーをターゲットとしたECサイトを立ち上げ、続いて中国語ユーザーに拡げて行くことを考えていました。そのため、パッケージとして「多言語対応」「多通貨対応」ができることが必要でした。
その他、商品表示やカテゴリ登録、カートなどのフロント機能、受注や顧客管理、物流との連携などといったバック機能についても、一通りの機能がそろっているパッケージを求めていました。

 最近のパッケージ製品であれば、これらの機能はどの会社のものでも「あって当たり前」のもので、それほど差はないと思います。後は信頼性、例えば商品点数や顧客数が増加してもきちんと稼働するか、と
いったパフォーマンス面での実績があれば十分でした。

 パッケージの品質以上に重要になるのが、構築をお願いするシステム会社の能力です。

 具体的には、まず「カスタマイズ能力」が挙げられます。例えば、ケンコーコムの商品点数は11万点以上です。おそらく通常のパッケージ製品の標準的なカテゴリ登録機能だけではカバーしきれません。その他にも、商品の見せ方等についてはこれまで社内で築き上げてきた数々のノウハウがあります。

それを余す事無くシステムに反映できるかどうかを重要視していました。

 次に、「既存サイトの理解力・吸収力」を求めていました。
 既存のケンコーコムサイトとは分けて構築するのですが、お客様からの見た目はできるだけ同じようにしたいと考えていました。また、システムは別であっても統一させたい運用ポリシーもありました。そうすると、「短期間で既存サイトの構造を理解し、カスタマイズに反映させられるかどうか」が重要になってきます。
 このあたりはシステム会社、もっと言うと構築を担当するエンジニアやプロジェクトマネージャーによって差があります。RFPに情報を盛り込み、どのような提案や質問をしてくるかで見極めるつもりでした。

 最後に、「ビジネスの理解度合い」です。ECやSCM*全般について理解しているシステム会社・担当者であれば、さまざまな打合せの場でケンコーコム側のスタッフと「同じ言葉で」会話ができ、ストレス無く仕事を進めることができます。

 以上のように、「パッケージそのものの選定基準」と「開発力や業務理解に関わる選定基準」の2種類の基準を元に、システム会社の選定を進めました。


※SCM(Supply Chain Management)・・・商品の調達・物流・販売などの一連の業務を管理する手法。

複数社の中からシステムインテグレータを選んだ理由

―複数社の候補企業の中から、システムインテグレータと「SI Web Shopping BtoC 多言語版」を選んだ理由を教えてください。

 まず、各社のパッケージの機能面や価格等を精査して、数を絞っていきました。
 最終的にシステムインテグレータに決めた理由は、先述の「既存サイトの理解力・吸収力」や「ビジネスの理解度合い」でシステムインテグレータが最も優れていると判断したからです。

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"会話の中で、システムインテグレータはEC事業やSCMのことをよくわかっている、経験があるということがわかりました"

システムインテグレータの提案は、要求にきちんと応えている内容で、
ケンコーコムの事をよく理解してくれていると思いました。 また、こちらからの質問に対して「何でもできます」ではなく、何は出来て何は出来ないか、またはすぐには即答できないがどこを精査すれば実現できるか、などを丁寧に説明してくれました。

 
 それらの理由から、システムインテグレータを選びました。

2009年7月末から導入・開発作業がスタートし、約半年間の作業を経て、2010年1月14日に「kenko.com」をオープンしました。

 

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色々なわがままに応えてくれて、
開発作業は穏やかに進んだ

―導入・開発工程におけるシステムインテグレータの活動についてご評価いただけますか。

 「こういうECサイトにしたい」というこだわりが色々とありましたので、担当のエンジニアの方は苦労したと思いますが、わがままな要望にもきちんと応えてくれました。
 また、プロジェクトマネージャーの方のコントロールや判断も的確だったと思います。「ここは徹底的に詰める」「ここはまだ緩くても大丈夫」というメリハリがつき、全体的にプロジェクトが穏やかに進んでいったと感じています。


―「こういうECサイトにしたいというこだわり」とは、具体的にはどのような事が実現したのでしょうか。

 まずは「ページのディレクトリ構成」があげられます。ページのディレクトリ構成では、サイト訪問者のみならず、検索エンジンのクローラー動線も考えてこだわってつくりました。

 さらに、各ページの「差し込み領域の設定」などもあります。差し込み領域とは、ケンコーコムが自由に編集できる領域を指します。パッケージでありながら自由度の高いサイト運営が必須ですので、各ページの随所に差し込み領域をつくりました。

 また、地味なところでは、実在庫と販売ボタンの連携を工夫し、最低限のリスクで最大限の販売機会を持つ仕組みをつくりました。

実現したことと、今後の展望

―オープンした「kenko.com」の現在までの手応えはいかがでしょうか。今後の展望とあわせて
教えてください。

売れ筋商品のSEO対策には万全を期しており、商品名を検索エンジンに入力すると、「kenko.com」のサイトが上位に表示される。
 もともと、立ち上げ初年度(昨年度)の目標は、「オペレーションを潤滑に進める」ことでした。これまでのEC事業の経験から、初めから売上などの成果指標を目標にするのではなく、事業としてきちんと動いている状態、運営しながら日々の継続的な改善が行える状態を目指しました。

 この目標は達成し、今年度に向けた課題も明確になりました。英語の機械翻訳だけではカバーできなかった細かな部分の修正や、実際に稼働してわかったSEO対策上のポイントを1つ1つ改善していきながら、ECサイトとしての精度を高めていくことを考えています。

 さらに、現在中国語ユーザー向けのECサイトの立ち上げも準備を進めています。システムインテグレータとも相談しながら、早期実現を目指しています。

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海外向けECサイトを立ち上げるためのポイント

―経験してみてわかった、海外向けECサイトを立ち上げるためのポイントはありますか。

 実店舗を持っているかどうかなど、既存事業との兼ね合いはあると思いますが、1つはやはり「クイック・ローンチ」だと思います。 ECサイトは、初めから完璧なものはできませんので、早く立ち上げて育てていくアプローチのほうが良いと考えます。

 また、システムインテグレータから「ケンコーコムは事業推進部門とIT部門の双方が出てきてくれるので助かる」と言われたことがあります。ケンコーコムはECがメイン事業なので当たり前なのですが、両部門の連携は重要な事だと思います。

 

"今後もパートナーとしてECビジネスを支援してください”
※写真:ケンコーコム
海外プロジェクトチームと、弊社マーケティング部の名合(写真中央左)"

―最後に、システムインテグレータへのメッセージを
お願いします。

システムインテグレータは、技術者気質の会社だと思いました。どのような事でも、内容をきちんと伝えれば、応えてくれます。もっと早い段階で相談しても良かったと思うほどです。わがままな要望に付き合っていただき、感謝しています。

 ケンコーコムの海外事業は、まだ始まったばかりです。今後とも、どうぞよろしくお願いします。


インタビューご協力ありがとうございました。 


ユーザープロフィール

会社名
ケンコーコム株式会社
企業サイトURL
http://www.kenko.com/
従業員数
213名(2010年3月31日現在)
売上高
125億800万円(2010年3月期)
設立
1994年11月
事業内容
健康関連商品の通信販売

掲載している企業情報および記事内容は、取材時(2010年6月)のものです。
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