ECサイトの売上向上マニュアル

この連載では、「ECサイトの売上向上」を題材に、ECサイトで行うべきこと、注意すべきことなどを
取り上げていきたいと思います。

第6回  サイト構成を考えよう

これまで、ECサイトの情報収集、露出を高めることについて話をしてきました。ECサイトの最大の目的は商品を売ることです。人がたくさん訪れたとしても購入する人が少なければ事業としては成り立ちません。
そこで重要になるポイントの一つとして、サイト構成が挙げられます。デザインや機能といった面がサイトを構成する要素ではありますが、ここではその要素を作っていく前に押さえておきたいポイントを挙げてみます。


ターゲット層を明確にしよう

ひとつ目は、ターゲットを明確にするという点です。ターゲットとしてあげられるのは、以下の2つが主軸となると考えます。


  • 年齢層
  • コンピュータ、ネットワークの利用頻度(習熟度)

  • これまでであれば、年齢層が高いとコンピュータの習熟度が低い傾向にあると言えました。しかし、最近は携帯電話、スマートフォン、タブレットといったコンピュータデバイスが身近にあることも多く、年齢層と必ずしも一致しない状況になっています。


    年齢においては、若年層はパソコンよりも携帯電話(スマートフォンを含む)を個人所有している可能性が高いと言える状況になっています。若年層をターゲットにする場合は、利用端末としてパソコンよりも携帯電話やスマートフォンに重きを置くべきと言えるでしょう。


    習熟度に関しては、パソコンに普段から慣れ親しんでいる人と、普段は利用していない人では、大量の情報が画面に表示されることや、複雑な動作・操作が要求されることに対する感じ方が変わってきます。習熟度が低い人をターゲットにするのであれば、よりシンプルなデザインやインターフェイスが好ましいと言えるかもしれません。


    ターゲット層を明確に
    図1 ターゲット層を明確に

    もちろん、年齢・習熟度のターゲットを明確にしたからと言って、デザインや対象端末を単純に決めることができるわけではありません。
    しかし、ECシステムを構築していると、ひたすら機能を追加してしまったり、情報過多な状態を望んだりしてしまうことがあります。
    あらかじめ、ターゲットを明確に持つことで、運営者都合ではなく、利用者都合の視点を持ち続けることができ、重要なポイントになるのではないでしょうか。


    今いる場所をはっきりさせよう

    ふたつ目は、サイト内で今どこにいるのかを常にはっきりと示すことです。これは、デザイン面・画面の流れの両方に当てはまります。

    サイト内でいろいろと見ているうちに本来目的としていた商品や情報へ戻ることが難しくなってしまうようなサイトを時々見ることがあります。

    ウィンドウショッピングのようにいろいろと見て回れることは非常に有益ですが、当初目的としていた情報に戻りたかったり、さっき見た情報へ戻りたいといったニーズに対して、「どうすればいいのかわからない」、「どうやればさっきのところに行けるのかわからない」という状況では、利用者はあきらめて他のサイトに移動したり、購入をあきらめてしまったりしてしまうかもしれません。

    その際、重要となるのが、今いる場所をはっきり認識でき、戻りたいと思っている場所への導線や気づきがなされるようなデザインや画面の流れです。これは、思った時に気付き行動できる部分と、見て回っている時点で明確に認識できていることで行動できる部分に分けて考えることができます。

    見ている時点で認識が明確にできていれば、後になっても「どこに行きたいか」ははっきりします。
    そして、次の考えとしては、「どうすれば行けるか」に移り、いま見ている画面の中で、移動する手段を探すことになります。ここで気づくことができれば移動をします。

    サイトを構築・運営していれば、画面や記載されている情報、名称などに慣れ親しんでしまいます。これは当然のことです。
    しかし、利用者は運営している人ほど、言葉や表示に慣れ親しんでいません。その中で、情報を探すことになるので、気づきという点では難易度は上がります。
    このような状況を認識して構築しないと迷子が増えてしまうようなサイトになってしまうでしょう。


    商品購入までの流れを明確に
    図2 商品購入までの流れを明確に

    今回は基本的なポイントを書いてみました。扱う商材などによっても大きく異なる部分で、違った意見を持つ方もいらっしゃると思います。また、技術や見た目にこだわることも非常に重要なポイントです。しかし、いずれのこだわりも度が過ぎてしまうと、ECサイトにとって有益に働かなくなってしまいます。根本として「利用者視点」でのチェックは外せない項目であると考えます。





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