SI Object Browser for Oracleは、データベースに関する作業の多くをGUI環境で
行う事を可能にする、プログラマやデータベース管理者の為の開発・保守支援ツールです。
ここではSI Object Browser for Oracleの特徴と、動作環境を説明します。

1 - 0 使用前のご注意

インストール直後のプログラムは、30日間限定のトライアル版です。
起動時に表示される登録画面にプロダクトキーを入力することにより、
引き続き製品版としてのご使用が可能となります。

1 - 1 主な特徴

■一括処理簡略化の追求
例えば「1週間前から変更のあったデータベースオブジェクトをスクリプトに出力する」「無効になったプログラムを再コンパイルする」等、当初はSQLコマンドやスクリプトを実行する事で対応できた事でもデータベースオブジェクトが増えるにつれて処理が煩雑になります。その点 SI Object Browser では「任意の複数のオブジェクトに対して特定の処理を行う」という事がSQL文を一切入力せずに実現可能です。更に利用者が任意の機能を追加する事も可能です。
■グラフィカルなデータベースオブジェクト表示
カスタマイズ可能なツリー表示機能や、表示情報でソートする事ができる一覧表示機能で、目的のオブジェクトをすばやく検索する事ができます。オブジェクト名やスクリプト全文検索による絞込みも可能です。
■ストアドプログラム作成機能
プロシージャ、ファンクション等のストアドプログラムを、スクリーンエディタを使って作成、編集する事ができます。また、コンパイルエラーの発生場所の指摘や、引数を入力可能な実行ウィンドウ、実行時エラーの表示、DBMS-OUTPUTパッケージの対応等強力なデバッグ環境も使用可能です。
■強力なSQL実行機能
SI Object BrowserのSQL実行機能は、スクリーンエディタにより自由にSQL文を編集する事ができます。編集を補助する機能も コード補完機能、表列検索機能、ツールパレット機能 と豊富にあり、SQL文を効率的に記述することが可能です。実行結果はグリッド上に展開される為に大変見やすく、しかも可能な場合は表示された結果を直接編集し、データベースに反映させる事も可能です。
入力したSQL文の実行計画も即座に表示する事が可能な為、出力結果と実行計画を交互に確認しながら効率のよいSQL文を作成する事ができます。エクスプローラからのドラッグ&ドロップにも対応し、既にSQL文をファイルに保存している場合には、一度もキーボードに触れる事なく、マウス操作だけでSQL文を実行できます。
■データベース管理者機能
ユーザー、表領域、ロールバックセグメントのGUIでの作成、修正する事ができます。また、接続中のセッションやロック情報などが一覧表示できます。
■データベースオブジェクトのスクリプト出力
データベースオブジェクトのSQLスクリプトも簡単に出力する事ができます。出力方法も柔軟に選ぶ事ができ、例えば同時に出力したオブジェクトのスクリプトを一つのファイルにしたり、スキーマ名を除いた状態で出力する事ができます。また、テーブルオブジェクトに関しては、データもINSERT文の形で出力する事ができる為、他の環境への移行や、バックアップ目的にも使用できます。
■パフォーマンスチューニング機能
パフォーマンスチューニングを手助けする機能があります。任意のセッションを指定して、パフォーマンス測定を行う負荷テスト機能や、アプリケーションが発行するSQLを捕まえて負荷の高いSQLの抽出、また、推奨インデックスを自動作成し、GUI上で、チューニングを行うことが可能です。また、Oracle付属のSTATSPACKより定期的に統計情報を保存しておき、パフォーマンス問題が発生した際の原因分析に役立てることができます。
■ユーザー、オブジェクトに対する権限の表示及び付与機能
ユーザーに対するロールやシステム権限、オブジェクト権限の一覧表示を表示、修正する事ができます。オブジェクト権限に関しては、複数のオブジェクトに対してまとめて操作する事もできます。
■その他、プログラム開発・データベース保守を支援する便利な機能
SQL文を作成する際の、テーブル名や項目名を入力する手間を省く「表・列」ウィンドウ。
データベースオブジェクト間の関係を表示する「クロスリファレンス」ウィンドウ。
Microsoft Excelへのデータ出力機能。
SQL文の文法を忘れた場合に便利なSQLテンプレート(簡易リファレンス)。
パフォーマンステスト時には欠かせないテストデータ生成を自動的に行う「データ生成ツール」機能。

1 - 2 動作環境

対応OS

Windows日本語版
 7 / 8.1 / 10 (1903) /
 Server 2008 R2 / Server 2012 / Server 2012 R2 / Server 2016 / Server 2019

対応RDBMS

Oracle Database 10.1.0 〜 19c (19.3.0)
 Oracle DatabaseとOracleクライアントは、同一バージョンの使用を推奨しております。

対応クラウド

・Database Cloud Service: Virtual Machine(Oracle Database Cloud Service)
・Autonomous Transaction Processing(Oracle Database Cloud Service)
  Database Cloud Service へSSH接続を行う場合は、Oracleが推奨する方法を
  利用してください。
・Amazon EC2
・Amazon RDS

文字コード

SJIS, Unicode
  UTF-8環境では、LOB型データ編集やファイル出力時にBOM(Byte Order Mark)を
  削除する動作となります。

その他

・Oracleクライアントがインストール済で、かつSQL*Plusで接続可能であること。
・Oracleクライアントのビット数と、SI Object Browserのビット数が同じであること。(※1)
・Microsoft Excel 2010以降がインストール済であること(レポート出力機能で使用)
・インターネットに接続可能な環境があること。(※2)


※1
  32ビット版は「x86」フォルダ内のインストーラを、
  64ビット版は「x64」フォルダ内のインストーラをご利用ください。

※2
  SI Object Browser for Oracleではインターネットによるライセンス認証を導入しております。
  製品版としてご利用いただくためには、インターネット接続環境が必要となります。
  なお、製品をインストールするマシンが直接インターネットに接続できない場合でも、
  別途インターネット接続可能なマシンがあればライセンス認証は可能です。